トップ
>
貞女
>
ていじょ
ふりがな文庫
“
貞女
(
ていじょ
)” の例文
卑屈
(
ひくつ
)
になるなと云った男の言葉がどしんと胸にこたえてきて、いままでの
貞女
(
ていじょ
)
のような私の
虚勢
(
きょせい
)
が、ガラガラと
惨
(
みじ
)
めに壊れて行った。
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
それは、村でも評判の
貞女
(
ていじょ
)
だったある女が、寝惚けて、野らで使う
草刈鎌
(
くさかりがま
)
をふるってその亭主を殺して了ったというのである。
夢遊病者の死
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
『
小櫻姫
(
こざくらひめ
)
は
貞女
(
ていじょ
)
の
亀鑑
(
かがみ
)
である』などと、
申
(
もう
)
しまして、
私
(
わたくし
)
の
死後
(
しご
)
に
祠堂
(
やしろ
)
を
立
(
た
)
て
神
(
かみ
)
に
祀
(
まつ
)
ってくれました。それが
現今
(
いま
)
も
残
(
のこ
)
っている、あの
小桜神社
(
こざくらじんじゃ
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
と
小室夫人
(
こむろふじん
)
雪子
(
ゆきこ
)
さんが待っていて訊いた。家ではない。会社の近くの堀端だった。主人の就職運動に奥さんがついて歩く。
貞女
(
ていじょ
)
は結構だけれど、少し世話を焼き過ぎる。
秀才養子鑑
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「待つというのかい。おそれ入った
貞女
(
ていじょ
)
だなあ」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
でも
右
(
みぎ
)
申上
(
もうしあ
)
げたとおり、
私
(
わたくし
)
は
別
(
べつ
)
に
貞女
(
ていじょ
)
の
亀鑑
(
かがみ
)
でも
何
(
なん
)
でもございませぬ。
私
(
わたくし
)
はただどこまでも
自分
(
じぶん
)
の
勝手
(
かって
)
を
通
(
とう
)
した、一
本気
(
ぽんぎ
)
の
女性
(
じょせい
)
だったに
過
(
す
)
ぎないのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
貞
常用漢字
中学
部首:⾙
9画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“貞女”で始まる語句
貞女峡
貞女者