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諸方
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はう/″\
ふりがな文庫
“
諸方
(
はう/″\
)” の例文
私
(
わたし
)
はお
稻荷
(
いなり
)
さまの
使
(
つか
)
ひですよ。この
社
(
やしろ
)
の
番人
(
ばんにん
)
ですよ。
私
(
わたし
)
もこれで
若
(
わか
)
い
時分
(
じぶん
)
には
隨分
(
ずゐぶん
)
いたずらな
狐
(
きつね
)
でして、
諸方
(
はう/″\
)
の
畠
(
はたけ
)
を
荒
(
あら
)
しました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
唯海苔の香氣の記憶だけ、しかも鼻の先へ匂つて來るやうに殘つて居ます。そんな風にして私は
諸方
(
はう/″\
)
へ連れられて行きました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「節——お父さんに
慥
(
こしら
)
へて頂いた物を出してお目に掛けな——
諸方
(
はう/″\
)
から祝つて頂いた物もお目に掛けたら
可
(
よ
)
からう。」
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
お
前達
(
まへたち
)
はあの
繪馬
(
ゑま
)
を
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
ますか。
馬
(
うま
)
の
繪
(
ゑ
)
をかいた
小
(
ちひ
)
さな
額
(
がく
)
が
諸方
(
はう/″\
)
の
社
(
やしろ
)
に
掛
(
か
)
けてあるのを
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
ますか。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私は靜かに歩いて行く姉さんやお婆さんの後に隨いて、買物に集る
諸方
(
はう/″\
)
の内儀さんだの、市場の灯だの、積み重ねた野菜と野菜の間だのを歩き𢌞るのを樂みにしました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
木曾
(
きそ
)
には
毎年
(
まいとし
)
馬市
(
うまいち
)
が
立
(
た
)
つくらゐに、
諸方
(
はう/″\
)
で
馬
(
うま
)
を
飼
(
か
)
ひますから、それで
蠅
(
はい
)
が
多
(
おほ
)
いといひます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“諸方”の意味
《名詞》
諸方(しょほう)
あちこち。方々。
(出典:Wiktionary)
諸
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“諸方”で始まる語句
諸方に