“調物”の読み方と例文
読み方割合
しらべもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何時いつにか、ひとの羽織をあるく様になつた。二三日、うち調物しらべものをして庭先にはさきよりほかながめなかつた代助は、冬帽をかぶつておもてへ出てて、急に暑さを感じた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
警視庁で一時間ばかりなにか調物しらべものをした龍介は、ふたたび子爵邸にあらわれた。子爵はあわてて
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
私が上りました頃の御夫婦仲というものは、外目よそめにもうらやましいほどの御むつまじさ。旦那様は朝早く御散歩をなさるか、御二階で御調物しらべものをなさるかで、朝飯前には小原の牝牛うしの乳を召上る。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)