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見知
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みしり
前々橋本の取巻で来ました男で、皆是が
見知と成って這入って来たのを見ると、お瀧も松五郎も
面体土気色に成り、最早
遁れる
路なく、ぶる/\手先が慄え出しました。
雪中の
死骸なれば
生るがごとく、
見知たる者ありて
夫婦なることをしり、
我児をいたはりて袖をおほひ夫婦手をはなさずして
死たる心のうちおもひやられて、さすがの
若者らも
泪をおとし
男達のなかには、お島が
見知の顔も見受けられた。
三人昨日五人と
何が
何だか分る者か何でも
宜は金さへ取ば仔細なしだ
生首一ツ渡して
遣うと云は
脇から一人の非人が夫でも
親の
首だと云から向うにも
見知が
有う
外の首では承知しまいと云ば一人の非人
然ばさ何だと云て
相手は座頭の
坊だから
見分が有物か首さへ
遣ば
宜然樣して直に下屋敷へ葬むるで有らうから
宜は