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見付
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みつか
ふりがな文庫
“
見付
(
みつか
)” の例文
「先生。大変な騒ぎで御座ります。
奥山
(
おくやま
)
の
姐
(
ねえ
)
さんが
朝腹
(
あさっぱら
)
お客を引込もうとした処を
隠密
(
おんみつ
)
に
見付
(
みつか
)
りお縄を
頂戴
(
ちょうだい
)
いたしたので御座ります。」
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「何か
見付
(
みつか
)
りましたか。」と、お杉は重ねて問うた。
其
(
その
)
声が四方の低い石壁に響いて、何となく
凄愴
(
ものすご
)
いように聞えた。市郎は黙って立っていた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
さて送信をやってみますと、なるほど電波はうまく空中へ飛び出すことが判りましたが、僕の短波長通信に応じて呉れる相手は中々
見付
(
みつか
)
りませんでした。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
十四五
間
(
けん
)
左
(
ひだり
)
の方へ
濠際
(
ほりぎは
)
を
目標
(
めあて
)
に
出
(
で
)
たら、漸く
停留所
(
ていりうじよ
)
の柱が
見付
(
みつか
)
つた。神さんは
其所
(
そこ
)
で、神田橋の方へ
向
(
む
)
いて乗つた。代助はたつた
一人
(
ひとり
)
反対の赤坂
行
(
ゆき
)
へ這入つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
伊「それ御覧な、仕様がないじゃないか、伯父さんのとこから御飯でも持って来る人に
見付
(
みつか
)
っちゃア大変だ、近所の人は
皆
(
みん
)
な起きてるだろう……あゝ弱ったね、
本当
(
ほんと
)
に困っちまった」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
そして、其麽所から此人はまあ、
怎
(
どう
)
して此処まで来たのだらうと、源助さんの得意気な顔を
打瞶
(
うちまも
)
つたのだ。それから源助さんは、東京は男にや職業が一寸
見付
(
みつか
)
り
悪
(
にく
)
いけれど、女なら
幾何
(
いくら
)
でも口がある。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「何か
見付
(
みつか
)
りましたか。」と、お杉は
冷笑
(
あざわら
)
うような
口吻
(
くちぶり
)
で問うたが、市郎は何とも答えなかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
伊「まさか此の降りに伯父
様
(
さん
)
が見廻りもなさるまいとア思うがね、あんな人ではあるし、今朝来た使いが変だと思やアそう云うだろうから油断はしていられないよ、
見付
(
みつか
)
って仕舞ってから幾ら悔しがっても取って返しが付かないから」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“見付”で始まる語句
見付出
見付物
見付婆