西田にしだ)” の例文
西田にしだくん、あすこに、ひかるものがちているね。」と、さっきばかの銅貨どうかとしたみちうえを、みなみしたのでした。
写生に出かけた少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なみだもろい西田にしだは、もう目をうるおした。礼子れいこもでてきてだまってお辞儀じぎをする。西田はたちながら
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「もうすこし、ここにいて、あの銅貨どうかばんをしていようや。」と、西田にしだみなみは、かお見合みあってわらいました。
写生に出かけた少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とかく無理むり希望きぼうってると、自分のすることにも無理むりができるから、無理とくるしみを求めるようになるなどと話されて、細君もひたすら西田にしだ好意こういに感じて胸がひらいた。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「あぶない。」と、西田にしだが、おもわず、いったときです。ばかは、うまかお自分じぶんかおちつけました。
写生に出かけた少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
糟谷かすやはいかれないともいえず、危険きけん意味いみあるつま下女げじょと子どもとにまかせてでるのはいかにも不安ふあんだし、糟谷かすやはとほうにれてしまった。おりよくもそこへ西田にしだがひょっこりはいってきた。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)