裁斷さいだん)” の例文
新字:裁断
其外双方さうはう付添つきそひの役人共みぎの通り申わたせしにより其むね心得こゝろえよと申渡されける實にや大岡殿の裁斷さいだん明鏡めいきやうに物をうつすが如く後世こうせい才量さいりやうたゝへるもむべなるかな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大岡殿聞ナニ九郎兵衞依怙贔屓と申か能承はれ天下の裁斷さいだんするいさゝかたりとも私しのを以て依怙えこ沙汰さた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
召捕めしとり拷問がうもんに及びし事夫は本田家ほんだけ作法さはふなるや政事せいじは大小有とも法は天下の法なり人のみちは天下の道なり道と法とは私しにくらますべからず然るに其の方の如きが裁許さいきよ不穿鑿ふせんさくは云までもなく法外の裁斷さいだんと申すべし其の方も領主の公事くじ決斷けつだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)