“衝動(そゝ)” の例文
彼等(かれら)は玉蜀黍(たうもろこし)の葉(は)がざわ/\と妙(めう)に心(こゝろ)を騷(さわ)がせて、花粉(くわふん)の臭(にほ)ひが更(さら)に心(こゝろ)の或(ある)物(もの)を衝動(そゝ)る畑(はたけ)の間(あひだ)を行(ゆ)くとては
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さうして什麽(どんな)時(とき)でも其(そ)の本能(ほんのう)を衝動(そゝ)る機會(きくわい)があれば鳴(な)くのだといつて待(ま)つて居(ゐ)る其(そ)の蛙(かへる)もひつそりとした。大雨(おほあめ)の後(あと)の畑(はたけ)へは百姓(ひやくしやう)は大抵(たいてい)控(ひか)へ目(め)にして出(で)なかつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)