血染ちぞ)” の例文
やがて、赤羽主任は、その節穴ふしあなをふさいでいた血染ちぞめのせんを、吹矢の先に刺して懐中電灯の光を借りて、じいっと見つめた。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
無殘むざん爆彈ばくだん血染ちぞめられたとふその最後さいごいたましくもかんじられはしないだらうか?
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
このさい調査ちようさむかつた農商務技師のうしようむぎし三浦宗次郎氏みうらそうじろうし同技手どうぎて西山省吾氏にしやましようごし噴火ふんか犧牲ぎせいになつた。少年讀者しようねんどくしや東京とうきよう上野うへの博物館はくぶつかんをさめてある血染ちぞめの帽子ぼうし上着うはぎとをわすれないようにされたいものである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
叫ぶと、そのあとは、おそろしさも何も忘れて、血染ちぞめの洋服男のそばにかけより、ひざをついて
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)