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蕩
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とろか
ふりがな文庫
“
蕩
(
とろか
)” の例文
頃しも六月の始め、金を
蕩
(
とろか
)
す炎暑にたちまち指を落すばかりの寒気起り、積雪尺に余りしを以て、人夫
燎
(
にわび
)
を焼いて雪中の寒気を凌いだ。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
お初どのとやら、そなたは、一時、あの河原者の容色に、迷われたとかいうことだが、
女子
(
おなご
)
の身で、あやつのような
化性
(
けしょう
)
のものに近づけば、いずれ、魂を
蕩
(
とろか
)
され、生き血を
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
オンファロオド、人を
蕩
(
とろか
)
す
明色
(
めいしよく
)
の眼をした
臍形
(
ほぞがた
)
の花、影を
無言
(
むごん
)
に映して見せる奧深い鏡。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
祖先の厳正なる性格に
則
(
のっと
)
らずして、典雅魂を奪い、麗美心を
蕩
(
とろか
)
すべきの法を以てし、かくのごとくして、吾人をして、今や衰境に
陥
(
おちい
)
れるラテン民族の如くに美しからしむるを可なりとせん。
我が教育の欠陥
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
蕩
漢検準1級
部首:⾋
15画
“蕩”を含む語句
放蕩
遊蕩
蕩々
漂蕩
淫蕩
放蕩者
放蕩息子
揺蕩
駘蕩
蕩揺
蕩子
女蕩
蕩尽
遊蕩児
蕩児
放蕩無頼
浩蕩
放蕩三昧
放蕩児
蕩然
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