“葉武者”の読み方と例文
読み方割合
はむしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
して今の大酒家といっても私より以上の者はず少ない、高の知れた酒客の葉武者はむしゃだ、そろ/\れば節酒も禁酒もきっと出来ましょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あとの葉武者はむしゃは何ほどのことがあろう——と、弦之丞は、それに三分の気を構え、七分の心力しんりょくを一角に向けて、血ぬられた大刀を青眼せいがんにとりなおした。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もし果してそうならば、猪早太いのはやたほどにもない雑兵ぞうひょう葉武者はむしゃのわれわれ風情が、遠慮なしに頭からざぶざぶ浴びるなどは、遠つ昔の上臈じょうろうの手前、いささか恐れ多き次第だとも思った。
秋の修善寺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)