荘厳さうごん)” の例文
旧字:莊嚴
「イリアツド」は神々のゴシツプである。その又ゴシツプは僕等には野蛮な荘厳さうごんち満ちた美を感じさせるのに違ひない。しかしそれは「僕等には」である。
さいさゞなみ鴛鴦おしどりうかべ、おきいはほ羽音はおととゝもにはなち、千じん断崖がけとばりは、藍瓶あゐがめふちまつて、くろ蠑螈ゐもりたけ大蛇おろちごときをしづめてくらい。数々かず/\深秘しんぴと、凄麗せいれいと、荘厳さうごんとをおもはれよ。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)