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若僧
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にゃくそう
ふりがな文庫
“
若僧
(
にゃくそう
)” の例文
「折悪しゅう、ただ今、主人の御房は旅に出て不在でござりますし、さような
若僧
(
にゃくそう
)
も見かけませぬゆえ、どうぞ御無用になされませ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一昨年初めて参詣した時には、墓の
所在
(
ありか
)
が知れないので寺僧に頼んで案内してもらった。彼は品の好い
若僧
(
にゃくそう
)
で、色々詳しく話してくれた。
磯部の若葉
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
いやなかなか
機鋒
(
きほう
)
の
鋭
(
する
)
どい女で——わしの所へ修業に来ていた
泰安
(
たいあん
)
と云う
若僧
(
にゃくそう
)
も、あの女のために、ふとした事から
大事
(
だいじ
)
を
窮明
(
きゅうめい
)
せんならん
因縁
(
いんねん
)
に
逢着
(
ほうちゃく
)
して——今によい
智識
(
ちしき
)
になるようじゃ
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
向うを、
墨染
(
すみぞめ
)
で一人
行
(
ゆ
)
く
若僧
(
にゃくそう
)
の姿が、
寂
(
さび
)
しく、しかも何となく
貴
(
とうと
)
く、正に、まさしく
彼処
(
かしこ
)
におわする……天女の
御前
(
おんまえ
)
へ、われらを導く、つつましく、謙譲なる、一個のお取次のように見えた。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼は品のよい
若僧
(
にゃくそう
)
で、いろいろ詳しく話してくれた。その話に
拠
(
よ
)
ると、その当時のこの磯部には
浅野
(
あさの
)
家所領の飛び地が約三百石ほどあった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
彼は都を知らない
若僧
(
にゃくそう
)
だった。この北国の山や樹や
田舎人
(
いなかびと
)
しか見ない眼には、
眩
(
まば
)
ゆいように二人のすがたや肌が美しく見えたらしい。——が、はっと気づいて
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
閑人
(
ひまじん
)
が、
詮索
(
せんさく
)
してみると、近ごろ、二人の
若僧
(
にゃくそう
)
がそこに住んでいるのだと知れた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
男は善覚寺の
若僧
(
にゃくそう
)
であった。
中国怪奇小説集:16 子不語(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
僧
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“若”で始まる語句
若
若者
若衆
若干
若狭
若人
若旦那
若葉
若木
若年