トップ
>
色慾
>
しきよく
ふりがな文庫
“
色慾
(
しきよく
)” の例文
その
危
(
あやふき
)
を
蹈
(
ふん
)
で熊を捕は
僅
(
わづか
)
の
黄金
(
かね
)
の
為
(
ため
)
也。
金慾
(
きんよく
)
の人を
過
(
あやまつ
)
事
色慾
(
しきよく
)
よりも
甚
(
はなはだ
)
し。されば
黄金
(
わうごん
)
は
道
(
みち
)
を以て
得
(
う
)
べし、不道をもつて
得
(
う
)
べからず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かれは今、世阿弥の残した秘財と、美しいその息女とに、
色慾
(
しきよく
)
の
二道
(
ふたみち
)
かけて、さまざまな
画策
(
かくさく
)
をやりぬいている最中だ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これはあなた
方
(
がた
)
の
思
(
おも
)
ふやうに、
卑
(
いや
)
しい
色慾
(
しきよく
)
ではありません。もしその
時
(
とき
)
色慾
(
しきよく
)
の
外
(
ほか
)
に、
何
(
なに
)
も
望
(
のぞ
)
みがなかつたとすれば、わたしは
女
(
をんな
)
を
蹴倒
(
けたふ
)
しても、きつと
逃
(
に
)
げてしまつたでせう。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
○此地の人すべて
篤実温厚
(
とくじつをんこう
)
にして人と
争
(
あらそ
)
ふことなく、
色慾
(
しきよく
)
に
薄
(
うす
)
く
博奕
(
ばくえき
)
をしらず、酒屋なければ酒のむ人なし。むかしよりわら一すぢにてもぬすみしたる人なしといへり。
実
(
じつ
)
に
肉食
(
にくしよく
)
の
仙境
(
せんきやう
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
慾
漢検準1級
部首:⼼
15画
“色慾”で始まる語句
色慾界