“しきよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色慾60.0%
私曲20.0%
色欲20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは今、世阿弥の残した秘財と、美しいその息女とに、色慾しきよく二道ふたみちかけて、さまざまな画策かくさくをやりぬいている最中だ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大塩平八郎は天満与力町てんまよりきまちを西へ進みながら、平生私曲しきよくのあるやうに思つた与力の家々に大筒を打ち込ませて、夫婦町めうとまち四辻よつつじから綿屋町わたやまちを南へ折れた。それから天満宮のそばを通つて、天神橋に掛かつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
せいする事出來ずかへつて取持しは人外といひつべし是より家内の男女なんによ色欲しきよくふけりおつねは何時も本夫をつとしやう三郎には少しの小遣こづかひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)