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船板
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ふないた
ふりがな文庫
“
船板
(
ふないた
)” の例文
高く釣りたる棚の上には植木鉢を置きたるに、なほ表側の
見付
(
みつき
)
を見れば入口の
庇
(
ひさし
)
、
戸袋
(
とぶくろ
)
、
板目
(
はめ
)
なぞも狭き処を皆それぞれに意匠して
網代
(
あじろ
)
、
船板
(
ふないた
)
、
洒竹
(
さらしだけ
)
などを用ゐたれば
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
焼蛤
(
やきはまぐり
)
の
汐
(
しお
)
のかおりに、
龍宮城
(
りゅうぐうじょう
)
の
蜃気楼
(
しんきろう
)
がたつといわれる
那古
(
なこ
)
の
浦
(
うら
)
も、今年は、焼けしずんだ兵船の
船板
(
ふないた
)
や、
軍兵
(
ぐんぴょう
)
のかばねや、あまたの矢や
楯
(
たて
)
が、
洪水
(
こうずい
)
のあとのように浮いて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見よ、
空舟
(
うつろぶね
)
を
刳
(
く
)
りて、殘る
船板
(
ふないた
)
をアポロオンに
彫
(
ほ
)
り刻みし未開人の如く
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
四畳半位ある座敷の
前
(
さき
)
には小さな
船板
(
ふないた
)
のような縁側がついていた。
草藪の中
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
その家屋も
格子戸
(
こうしど
)
欞子窓
(
れんじまど
)
忍返
(
しのびがえ
)
し竹の
濡縁
(
ぬれえん
)
船板
(
ふないた
)
の
塀
(
へい
)
なぞ、
数寄
(
すき
)
を
極
(
きわ
)
めしその
小庭
(
こにわ
)
と共にまた
然
(
しか
)
り。これ美術の価値以外江戸末期の浮世絵も余に取りては容易に捨つること能はざる
所以
(
ゆえん
)
なり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
板
常用漢字
小3
部首:⽊
8画
“船板”で始まる語句
船板塀