“腫(ば)” の例文
体を動かしてみると、背中全部が熱を持ち、腰のあたりは特に地腫(ば)れをしているような圧迫感があった。
狂い凧 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
まえに寄(よ)ってくると、呂宋兵衛(るそんべえ)、煙草(たばこ)色のウブ毛がいっぱい生(は)えている大きなてのひらで、竹童の横顔(よこがお)を、みみず腫(ば)れに腫れあがるほど、三つ四つ打ちつづけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
顔には幾筋もみみず腫(ば)れができていたし、髪の毛の薄い頭には瘤(こぶ)がふくれていた。彼は船宿「吉井」へいって道具を借りて来ると、店台をべりべり引き剥(は)がしにかかった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ひどく膨(は)れて水腫(ば)れになる由(壺井さんのマアちゃんが、何かの試験で腕が膨れて痛くて動かせないと云っていたのは、このことでした。)赤沈(赤血球の沈澱(ちんでん)によって見る)は三〇。
そして、急に左の腕をまくり、太いみゝず腫(ば)れの縦に長い傷痕(きずあと)をみせて
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
街城(がいじょう)の門から追われると、四県を所払いされ、再び都の土は踏めない。高は、あちこちミミズ腫(ば)れになった肌を撫でながら、いまいましげに、王昇の姿を振りむいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
顔には幾筋もみみず腫(ば)れができていたし、髪の毛の薄い頭には瘤(こぶ)がふくれていた。彼は船宿「吉井」へいって道具を借りて来ると、店台をべりべり引き剥(は)がしにかかった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)