“地腫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じば75.0%
じばれ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、杜興は今——紫いろに地腫じばれした顔の火照ほてりを抱えながら、李応りおう楊雄ようゆう、石秀の前に、いて、そのくやしさを語るのだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう幾日も前から、肛門こうもんの痛みは気にしていたし、熱も少しは出ていたのであったが、見たところにわかに痔瘻とも判断できぬほど、やや地腫じばれのした、ぷつりとした小さな腫物はれものであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼が手ひどくなぐられた事は、一面に地腫じばれのした彼の顔が、明白に語っている事実であった。素戔嗚は彼の顔を見ると、腹立たしい心のどん底から、急に可笑おかしさがこみ上げて来た。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)