“じば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.8%
地腫17.6%
磁場11.8%
地場5.9%
地脹5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血まみれの中を後でよくたしかめてみるがよい。——なお、不審な事、分らぬ点は、この床下へ、ふんじばって突っ込んである浪人へ問いただすがよい。
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう幾日も前から、肛門こうもんの痛みは気にしていたし、熱も少しは出ていたのであったが、見たところにわかに痔瘻とも判断できぬほど、やや地腫じばれのした、ぷつりとした小さな腫物はれものであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それは、クロクロ島の入口に、強烈な磁石砲じしゃくほうをおくことだ。あのX大使が、入って来ようとすると、この磁石砲の磁場じばが自動的に働いて、X大使の身体を、その場にすくませる。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その時、二階から降りて来たのは、先程まで、ウンスンの仲間に顔を見せていた興行元と地場じばの遊び人ていの男で、お粂を蔭に呼んで、心配そうな顔をしながら
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足が地脹じばれをしている。その上に、んだ歯がたのようなものが二列ふたならびついている。脹れはだんだんひどくなって行った。それにつれてそのあとはだんだん深く、まわりが大きくなって来た。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)