“肉腫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にくしゅ66.7%
サルコマ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村人の話では、肉腫にくしゅが出来ていたそうで、実に気の毒なことだと言っています。行先は村役場できくことが出来ましたが、K県の管轄になっている孤島であります。
赤耀館事件の真相 (新字新仮名) / 海野十三(著)
柱にすがっている一人の女の、両方の肩は力瘤ちからこぶのため、肉腫にくしゅのようにふくれあがっている。柱に巻きついている一人の女の、弓形をなしたふくらはぎは、ところどころから血を流している。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こういう好色漢の脳髄には、きっと肉腫サルコマといった風の特殊な贅肉があって、それが脳髄を圧迫し、心理全体を支配しているに違いない。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)