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脹
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ふくら
ふりがな文庫
“
脹
(
ふくら
)” の例文
出立の時には蕾の
脹
(
ふくら
)
みかけてゐた櫻が、すツかり若葉になつて、
花吹雪
(
はなふぶき
)
の
名殘
(
なご
)
りが少し見られるばかりであつた。
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
早くも「中止」の
一喝
(
いつかつ
)
に
逢
(
あ
)
ひしことなりとぞ、是れには二階の左側に陣取れる一群の反対者も、手を
拍
(
う
)
つて
哄笑
(
こうせう
)
せしにぞ、警視は
頬
(
ほゝ
)
を
脹
(
ふくら
)
して
暫
(
し
)
ばし座りも得せざりしと云ふ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
省三はそれを受け執って
喫
(
く
)
いながら、こんな世間的なことはつまらんことだが、こんなばあいに酒の一合でも飲めると
脹
(
ふくら
)
みのある食事ができるだろうと思い思い箸を動かした。
水郷異聞
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
いっそ
脹
(
ふくら
)
っ
脛
(
ぱぎ
)
にかみついてやりたくなるほど、いい様子なんでございまス。
ノンシャラン道中記:01 八人の小悪魔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
『何を言つてやがるんだよ。』とお大は血走つたやうな目で床屋を
睨
(
ねめ
)
つけ、肉と血とで
脹
(
ふく
)
らんだ頬を
愈
(
いよい
)
よ
脹
(
ふくら
)
ましたが、『何とでも言ふが
可
(
い
)
いよ。口は重寶なものさ。』ともう
焦燥
(
いら/\
)
して口が
利
(
き
)
けず
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
脹
漢検準1級
部首:⾁
12画
“脹”を含む語句
膨脹
腫脹
蚯蚓脹
下脹
脹脛
青脹
膨脹力
脹満
泣脹
脹切
着脹
火脹
水脹
蒼脹
鼓脹
膨脹律
通貨膨脹
酒脹
腫脹上
三段膨脹
...