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泣脹
ふりがな文庫
“泣脹”の読み方と例文
読み方
割合
なきはら
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なきはら
(逆引き)
乱れた
鬢
(
びん
)
をかき直し、
泣脹
(
なきはら
)
した眼をしばたたいて、気まりわるげに、
燈火
(
あかり
)
を避けてうつ向く様子のいたいたしさも、みんな此方の短気からと後悔すれば、いよいよいとしさが
弥増
(
いやまさ
)
り
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
篤
(
とく
)
と見らるゝに年の
頃
(
ころ
)
三十歳ばかり
顏色
(
がんしよく
)
痩衰
(
やせおとろ
)
へ
肉
(
にく
)
落
(
おち
)
骨
(
ほね
)
顯
(
あら
)
はれ
何樣
(
いかさま
)
數日
拷問
(
がうもん
)
に苦しみし體なり扨又女房お節を見らるゝに
渠
(
かれ
)
とても
顏色
(
がんしよく
)
更
(
さら
)
に
人間
(
にんげん
)
の
潤
(
うるほ
)
ひなく
色
(
いろ
)
蒼然
(
あをざめ
)
て兩眼を
泣脹
(
なきはら
)
し
櫛卷
(
くしまき
)
に髮を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
泣脹(なきはら)の例文をもっと
(2作品)
見る
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
脹
漢検準1級
部首:⾁
12画
“泣”で始まる語句
泣
泣面
泣出
泣腫
泣々
泣声
泣言
泣音
泣聲
泣叫
“泣脹”のふりがなが多い著者
作者不詳
永井荷風