“蒼脹”の読み方と例文
読み方割合
あおぶく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
リュウマチが持病なので、寒くなると炬燵こたつにばかりもぐり込んでいると聞いたが、いつか見た時よりはふとっている。気のせいか蒼脹あおぶくれたようにも見える。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「ちッと早く出るかも知れませんよ。」と、産婆はすぐに白い手術着をて産婦の側へ寄って行った。産婦は蒼脹あおぶくれたような顔をしかめて、平日いつもよりは一層せつなげなうなり声を洩らしていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)