“肌脱(はだぬ)” の例文
三人(にん)は、小西(こにし)のあとについてゆきました。店(みせ)の次(つぎ)の間(ま)では、小西(こにし)の父親(ちちおや)らしい人(ひと)が、肌脱(はだぬ)ぎで、若(わか)い男(おとこ)を相手(あいて)にして、将棋(しょうぎ)をさしていました。
眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これに対して総兵衛ははじめは羽織(はおり)を脱ぎつぎは肌脱(はだぬ)ぎになりおわりにすっぱだかになっておどりだした。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
肌脱(はだぬ)ぎになったり、鉢巻をしたり、大きく安坐をかいて、尻をすっかりまくり上げたり、大声で色々なことを怒鳴り合った。——時々なぐり合いの喧嘩(けんか)が起った。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
彫物(ほりもの)を見せて肌脱(はだぬ)ぎになつたり、蝠女(ふくぢよ)とやらがお前に執(しつ)こく絡(から)み付いたり、上州屋の周太郎が顏の火口を刺して居るのを見せたり、皆んなする事がわざとらしいぢやないか
這(は)ひよれる子に肌脱(はだぬ)ぎの乳房(ちぶさ)あり
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)