聞知きゝし)” の例文
おはりひと物笑ものわらひにいまではひともなしとてちゝ常住ぢやうぢうなげいたを子供こどもころより聞知きゝしつてりました
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かゝる次第ゆえ、此の始末を娘が聞知きゝしる時は、うれいせまやまいおもって相果あいはてるか、ねがいの成らぬに力を落し、自害をいたすも知れざるゆえ、何卒どうぞ此の事ばかりは娘へ内聞ないぶんにして下さらば
女は女学校、白井はまだ中学を出ないのに、いつか子供をこしらへ、其儘結婚したのだと云ふ事などは白井が木場の事を語つたやうに、わたくしは木場の口から悉くこれを聞知きゝしつたのである。
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)