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繻子張
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しゆすばり
ふりがな文庫
“
繻子張
(
しゆすばり
)” の例文
そして日本で買つた
繻子張
(
しゆすばり
)
の
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
をつきながら、例のだくだくのフロツクコートで大股に町を歩いてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
私
(
わたし
)
たちは、
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
を、
階段
(
かいだん
)
に
預
(
あづ
)
けて、——
如何
(
いか
)
に
梅雨時
(
つゆどぎ
)
とはいへ……
本來
(
ほんらい
)
は
小舟
(
こぶね
)
でぬれても、
雨
(
あめ
)
のなゝめな
繪
(
ゑ
)
に
成
(
な
)
るべき
土地柄
(
とちがら
)
に
對
(
たい
)
して、かう
番
(
ばん
)
ごと、
繻子張
(
しゆすばり
)
を
持出
(
もちだ
)
したのでは
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
気がついて見ると、博士は大事の/\
繻子張
(
しゆすばり
)
の
洋傘
(
かうもりがさ
)
は腋に挟んだまゝ、もう一本捜してゐるのだつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ずつと
以前
(
まへ
)
、丁度この頃のやうな秋日和に東京の近郊、
雑司
(
ざふし
)
が
谷
(
や
)
の
附近
(
あたり
)
を
徜徉
(
ぶらつ
)
いてゐると、一人の洋画家が古ぼけた
繻子張
(
しゆすばり
)
の
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
の下で、
其辺
(
そこら
)
の野道をせつせと写生してゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
繻
漢検1級
部首:⽷
20画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“繻子”で始まる語句
繻子
繻子入
繻子奴
繻子枕
繻子目
繻子紐
繻子襟
繻子鬢