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繍
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ぬいとり
ふりがな文庫
“
繍
(
ぬいとり
)” の例文
簫
(
しょう
)
の音が起って騒がしかった堂の中が静かになってきた。
繍
(
ぬいとり
)
のある衣服を着てかつぎをした女が侍女に取り巻かれて出てきた。
陳宝祠
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
あたしのためには都合がいいんですよ。自分の気が向いた時に、その支度のほうは、ぼつぼつやればいいんでしょう。今週は襦袢の
繍
(
ぬいとり
)
を一つ、来週はハンケチを
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
されば帝舜が天子の衣裳に十二章を備えた時、第五章としてこの猴と虎を
繍
(
ぬいとり
)
したのを、わが邦にも
大嘗会
(
だいじょうえ
)
等
大祀
(
たいし
)
の礼服に用いられた由『和漢三才図会』等に見ゆ。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
私も
後
(
のち
)
に見ましたが、何でも
束髪
(
そくはつ
)
に
結
(
ゆ
)
った
勝美婦人
(
かつみふじん
)
が
毛金
(
けきん
)
の
繍
(
ぬいとり
)
のある黒の模様で、
薔薇
(
ばら
)
の花束を手にしながら、姿見の前に立っている所を、
横顔
(
プロフィイル
)
に描いたものでした。
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
或は花鳥を
繍
(
ぬいとり
)
した高価な織物のかかっている室で、王と会談したのであるが、その時コルテスは、モンテスーマをキリスト教に改宗せしめよとの王命を受けていると宣明し
鎖国:日本の悲劇
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
▼ もっと見る
開けてみると女のくれた新しい衣服、
履
(
くつ
)
、
襪
(
くつたび
)
など入っていた。黒い衣服もその中に入れてあった。また
繍
(
ぬいとり
)
をした袋を腰のあたりに結えてあったが、それには金が一ぱい充ちていた。
竹青
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
繍
漢検準1級
部首:⽷
17画
“繍”を含む語句
刺繍
錦繍
金繍
繍取
袞繍橋
繍毬
繍縁
繍仏
文繍
繍眼児
綾羅錦繍
繍眼兒
張繍
繍帳
繍箔
繍線菊
繍眼児押
金繍旗
錦繍綾羅
繍袍
...