總體そうたい)” の例文
新字:総体
いけかこんだ三方さんぱう羽目はめいたはづれてかべがあらはれてた。室數へやかず總體そうたい十七もあつて、には取𢌞とりまはした大家たいけだけれども、何百年なんびやくねん古邸ふるやしきすこしはひらないから、ねずみだらけ、ほこりだらけ、くさだらけ。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
見られ傳吉は其頃そのころ一兩年村内に居ず松山に在りしや又百姓中總體そうたいねがひにて村長に成しと云が然樣なるや尚又なほまた傳吉近頃押領あふりやうあるよしにて元の村長憑司にたのまんと致せしや申立よといはれければ兩人は成程傳吉は其せつ野尻宿與惣次方に居りしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)