トップ
>
縄墨
>
じょうぼく
ふりがな文庫
“
縄墨
(
じょうぼく
)” の例文
自ら
縄墨
(
じょうぼく
)
を
司
(
つかさど
)
つて一宇の大
伽藍
(
がらん
)
を
建立
(
こんりゅう
)
し、負ひ来りたる弥勒菩薩の座像を本尊として、末代迄の菩提寺、永世の祈願所たらしめむと欲す。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
社会の
縄墨
(
じょうぼく
)
を逸した
飄骨
(
ひょうこつ
)
と
精悍
(
せいかん
)
なだけに、よくそれを導けば、天下の良民とはいかなくても、乱に用いて乱を治めるには足る者どもでございます
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
町住居などをなさろうというのはやはり浮世の
縄墨
(
じょうぼく
)
にはずれた、異を樹てることなのでございますとな。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
利を
射
(
い
)
り、名を
貪
(
むさぼ
)
り、犯すべからざるの不品行を犯し、忍ぶべからざるの
刻薄
(
こくはく
)
を忍び、古代の
縄墨
(
じょうぼく
)
をもって
糺
(
ただ
)
すときは、父子君臣、夫婦長幼の大倫も、あるいは
明
(
めい
)
を失して危きが如くなるも
徳育如何
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
実際、女権論者の運動は多くの旧き
縄墨
(
じょうぼく
)
を破壊した。然し又同時に新しきものを造り出したのである。偉大なる真の解放運動は単に皮相の自由のみを認めた多数の婦人と
面
(
おも
)
てを遇はせなかつた。
婦人解放の悲劇
(新字旧仮名)
/
エマ・ゴールドマン
(著)
▼ もっと見る
孔明が軍馬を
駐屯
(
ちゅうとん
)
した
営塁
(
えいるい
)
のあとを見ると、井戸、
竈
(
かまど
)
、
障壁
(
しょうへき
)
、下水などの設計は、実に、
縄墨
(
じょうぼく
)
の法にかなって、
規矩
(
きく
)
整然たるものであったという。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「世の
縄墨
(
じょうぼく
)
に
背
(
そむ
)
いたが最後、それ異端者だ、
切支丹
(
キリシタン
)
だ、やれ
謀反人
(
むほんにん
)
だと大騒ぎをする」「うん、こいつはもっともだ」「今の浮世の有様は、太平無事でおめでたい」
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“縄墨”の意味
《名詞》
建築で使用するすみなわ。
規準。規則。
標準。
(出典:Wiktionary)
縄
常用漢字
小4
部首:⽷
15画
墨
常用漢字
中学
部首:⼟
14画
“縄”で始まる語句
縄
縄暖簾
縄梯子
縄張
縄目
縄付
縄尻
縄手
縄取
縄切