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縄付
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なわつき
ふりがな文庫
“
縄付
(
なわつき
)” の例文
旧字:
繩付
左の手に
縄尻
(
なわじり
)
をとりて舞台へ来り「
下
(
した
)
に居ろ」といひて
縄付
(
なわつき
)
を坐らせ、自分も下手に坐り、鮨桶を置き、肌を入れ鉢巻をとり
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
光圀は折ふし
那珂
(
なか
)
の
夤賓閣
(
いんひんかく
)
にいたので、庭の砂上に
縄付
(
なわつき
)
を曳かせ、自身刀を取って、長作のうしろへ迫ったが、ふと、
従士
(
じゅうし
)
中村新八
(
なかむらしんぱち
)
をふり向いて
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はははは、では女房が御城内へ引っ立てられ、親たちが
縄付
(
なわつき
)
になっても、三千両の金は出せないと申すか」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
是
(
こ
)
れから捨て置けませぬから、甲州屋の家内は
家
(
うち
)
から
縄付
(
なわつき
)
を出すのも厭だと心配をして
果
(
はて
)
しがない。
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「承知いたしました」
範綱
(
のりつな
)
は迷惑した。しかしこんな
縄付
(
なわつき
)
を、二人の使者が曳いて歩けないことは分りきっている。平家の眼の光っている京の往来では——。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
見送りにかこつけて、晁蓋はその後についていき、そして、門長屋から曳きズリ出された
縄付
(
なわつき
)
を見て
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
縄付
(
なわつき
)
で引かれて行ったし、浮浪者の
群
(
むれ
)
が、橋の下にはうろうろ見えるし、何っ方を見ても、生きよう、遊ぼう、満たそう、という半獣主義の展開と、その真反対な
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
耀蔵は、附近の
自身番
(
じしんばん
)
へ、
縄付
(
なわつき
)
を抛り込むように預けて、すぐに前の四つ辻まで駈け戻った。そして、そこらの大通りを中心に縦横に駈け廻って、僚友波越八弥の
吉左右
(
きっそう
)
をさがし求めた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
松明
(
たいまつ
)
の火光の中には、大の男の
縄付
(
なわつき
)
が見えるし、顔見知りの雷横もいる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
家康は、
縄付
(
なわつき
)
を見て
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
縄
常用漢字
小4
部首:⽷
15画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“縄”で始まる語句
縄
縄暖簾
縄梯子
縄張
縄目
縄墨
縄尻
縄手
縄取
縄切