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緑青色
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ろくしょういろ
ふりがな文庫
“
緑青色
(
ろくしょういろ
)” の例文
がっくりと根の抜けた島田
髷
(
まげ
)
は大きく横に
歪
(
ゆが
)
んで、
襟足
(
えりあし
)
に乱れた毛の下に、ねっとりにじんだ
脂汗
(
あぶらあせ
)
が、
剥
(
は
)
げかかった白粉を
緑青色
(
ろくしょういろ
)
に光らせた
歌麿懺悔:江戸名人伝
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
鏃は空気の稀薄なるためか空気の乾燥せる山頂にありしがためかさほど深錆とも見えないが、錫杖の頭は非常に奇麗な
緑青色
(
ろくしょういろ
)
になっております。
越中劍岳先登記
(新字新仮名)
/
柴崎芳太郎
(著)
二坪ばかりの茶畑があって、
緑青色
(
ろくしょういろ
)
の
厚肉
(
あつにく
)
の葉が、押し合うように盛り上がっていたが、その
傍
(
かたわ
)
らまで歩いて来た時に、嘉門は胸へ腕を組んだ。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と、呟いていたが、それからまた一丁ばかり堤の上を歩いて行くと、赤松林の向うに
緑青色
(
ろくしょういろ
)
の
唐瓦
(
とうが
)
を置いた棟の
反
(
そ
)
った支那風の建物が見えて来た。
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
空が曇っているから、海は
煮
(
にえ
)
切らない
緑青色
(
ろくしょういろ
)
を、どこまでも拡げているが、それと灰色の雲との一つになる所が、窓枠の円形を、さっきから色々な
弦
(
げん
)
に、切って見せている。
Mensura Zoili
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
燈
(
ともしび
)
一つに
附着合
(
くッつきあ
)
って、スッと鳥居を
潜
(
くぐ
)
って来たのは、三人
斉
(
ひと
)
しく山伏なり。
白衣
(
びゃくえ
)
に白布の
顱巻
(
はちまき
)
したが、
面
(
おもて
)
こそは
異形
(
いぎょう
)
なれ。
丹塗
(
にぬり
)
の天狗に、
緑青色
(
ろくしょういろ
)
の
般若
(
はんにゃ
)
と、
面
(
つら
)
白く鼻の黄なる狐である。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いや、見失ってはならぬぞ、あの、
緑青色
(
ろくしょういろ
)
した
鳶
(
とび
)
が目当じゃ。」
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
緑
常用漢字
小3
部首:⽷
14画
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“緑青”で始まる語句
緑青