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緋衣
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ひい
ふりがな文庫
“
緋衣
(
ひい
)” の例文
わけてその外交的な遠謀と智慮にかけては、若い謙信のごとき、到底、あの百錬の功を
経
(
へ
)
た
緋衣
(
ひい
)
の僧将の頭脳には敵すべきもなかった。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玉座を自由の手に
還
(
かえ
)
し、民衆を本来の民衆たらしめ、大権を人間に戻し、
緋衣
(
ひい
)
を再びフランスの頭にきせ、道理と公正とをその円満なる状態に返し
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
左僉都御史
(
させんとぎょし
)
景清
(
けいせい
)
、
詭
(
いつわ
)
りて帰附し、
恒
(
つね
)
に利剣を衣中に伏せて、帝に報いんとす。八月望日、清
緋衣
(
ひい
)
して入る。
是
(
これ
)
より先に
霊台
(
れいだい
)
奏す、
文曲星
(
ぶんきょくせい
)
帝座を犯す急にして色赤しと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
そうかと思うと、神様の方面には幽霊と同様、青衣の神もあるが、上帝の使いに
緋衣
(
ひい
)
の神あり。わが国の福の神、シナでいえば守蔵神が緋衣を着ている。天符を持ち来たれる神が同じく朱衣である。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
庭の泉石から室を吹きとおしてくる風に、彼のからだは
緋牡丹
(
ひぼたん
)
の花が炎のように揺れた。彼は、具足のうえに、
大僧正
(
だいそうじょう
)
の
緋衣
(
ひい
)
を着ていた。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
消滅する事物の
塗抹
(
とまつ
)
のうちにも、消え
失
(
う
)
する事物の縮小のうちにも、哲学はすべてを認知する。ぼろを再び
緋衣
(
ひい
)
となし、化粧品の破片を再び婦人となす。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
軍議といえば、彼は具足を下に着、
緋衣
(
ひい
)
をうえに
纏
(
まと
)
って、陣中にあるとおりな装いをしていた。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
絞殺されたコンデ侯が証明するとおり絞首繩を示す王家の宿命を見、寒風の吹き込む高天の裂け目にほかならない冬を見、丘の頂の新しい
曙
(
あけぼの
)
の
緋衣
(
ひい
)
のうちに多くのぼろを見
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
快活の気はわき立ち、
譏刺
(
きし
)
は燃え上がり、陽気さは
緋衣
(
ひい
)
のようにひろがっている。二匹の
痩馬
(
やせうま
)
は、花を開いてる滑稽を神に祭り上げて引いてゆく。それは
哄笑
(
こうしょう
)
の
凱旋車
(
がいせんしゃ
)
である。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“緋衣”の意味
《名詞》
緋色の衣。赤い衣服。
(出典:Wiktionary)
緋
漢検準1級
部首:⽷
14画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“緋”で始まる語句
緋
緋縮緬
緋鯉
緋色
緋縅
緋鹿子
緋毛氈
緋桃
緋葉
緋羅紗