“純子(どんす)” の例文
一同出立には及びたり其行列(ぎやうれつ)には第一番の油箪(ゆたん)掛(かけ)し長持十三棹(さを)何れも宰領(さいりやう)二人づつ附添(つきそひ)その跡より萠黄(もえぎ)純子(どんす)の油箪白く葵(あふひ)の御紋(もん)を染出せしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
純子(どんす)の座蒲団(ざぶとん)の上に坐って、金無垢(きんむく)の煙管(きせる)で煙草を吸っている春見は今年四十五歳で、人品(じんぴん)の好(い)い男でございます。
蜿蜒(ゑんえん)として衣桁(いかう)に懸る処、恰も異体(いたい)にして奇紋(きもん)ある一条の長蛇の如く、繻珍(しゆちん)、西陣、糸綿、綾織繻珍(あやおりしゆちん)、綾錦(あやにしき)、純子(どんす)、琥珀(こはく)、蝦夷錦(えぞにしき)、唐繻子(たうじゆす)、和繻子(わじゆす)、南京繻子(なんきんじゆす)、織姫繻子(おりひめじゆす)あり毛繻子(けじゆす)あり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)