“どんす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緞子95.3%
純子2.8%
椴子1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……すると……その背後の天井裏から新調らしい、真白い緞子どんすの幕がスルスルと降りて来て、一切の舞台面を霧のように蔽い隠した。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
純子どんす座蒲団ざぶとんの上に坐って、金無垢きんむく煙管きせるで煙草を吸っている春見は今年四十五歳で、人品じんぴんい男でございます。
「慾張ってるなあ。———呉絽なら三本だが、椴子どんすなら二本しか上げられませんよ」
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)