“じゅんこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
醇乎52.6%
純乎42.1%
純子5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元義の歌は醇乎じゅんこたる万葉調なり。故に『古今集』以後の歌の如き理窟と修飾との厭ふべき者を見ず。また実事実景にあらざれば歌に詠みし事なし。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
故に忠君愛国の文字は哲学流に解すれば純乎じゅんこたる人類の私情しじょうなれども、今日までの世界の事情においてはこれを称して美徳といわざるを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あによめ純子じゅんこが、母屋の縁先に立って、ふところ手をしたまま静かに声をかけた。正三は庭穿にわばきをつっかけて、一政の肩に手を回しながら母屋のほうへ行った。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)