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粮
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かて
ふりがな文庫
“
粮
(
かて
)” の例文
「わが君。私情にとらわれて国を亡し給うな。彼に
粮
(
かて
)
を与え、兵をかすは、虎に
翼
(
よく
)
を添えて、わざとこの国を
蹂躙
(
じゅうりん
)
せよというようなものです」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これも後には底抜けて、その
破片
(
かけ
)
は蒲生家にありとぞ聞えし、俵は米を取れども耗らず、
粮
(
かて
)
も乏しき事なし、それ故に名字を改め、俵藤太とぞ申しける。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
あるいはまた
公力
(
くうりき
)
をもって耕作し、収穫全体を収受するのであるか。田令のうちには、地方官新任の際は秋の収穫のころまでに「式によつて
粮
(
かて
)
を給へ」という一条がある。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
粮
(
かて
)
と
温石
(
おんじゃく
)
と凍餓共に救う、万全の策だったのである、けれども、いやしくも文学者たるべきものの、
紅玉
(
ルビー
)
、
緑宝玉
(
エメラルド
)
、宝玉を秘め置くべき胸から、黄色に焦げた
香
(
におい
)
を放って
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
景隆支うる
能
(
あた
)
わずして
遁
(
のが
)
れ、諸軍も亦
粮
(
かて
)
を
棄
(
す
)
てゝ
奔
(
はし
)
る。燕の諸将
是
(
ここ
)
に於て
頓首
(
とんしゅ
)
して王の神算及ぶ
可
(
べ
)
からずと賀す。王
曰
(
いわ
)
く、
偶中
(
ぐうちゅう
)
のみ、諸君の言えるところは皆万全の策なりしなりと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
粮
(
かて
)
も兵も、こんな申し訳ばかりのものを送ってくるとは何事か、これを眼に見た士卒に対し、どういう
辞
(
ことば
)
をもって、よく戦えと励ますことができるかっ。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それだけなら何とか
拵
(
こしら
)
えて見ますと言って献った、その海王の
粮
(
かて
)
というは稲で、もとより水に生じ、陸に生きなんだが、この時より内地諸湖の際に植えられたとある。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
粮
部首:⽶
13画
“粮”を含む語句
兵粮
粮食
粮米
兵粮米
兵粮攻
兵粮丸
銭粮
粮倉
兵粮方
粮地
粮廚
粮米方
粮米荷頭
粮草
粮車
兼管運粮
粮魚
腰兵粮
資粮
軍粮総司