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粗忽者
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そこつもの
ふりがな文庫
“
粗忽者
(
そこつもの
)” の例文
私は
仮睡
(
うたたね
)
から覚めて飛起きた時、
周章
(
あわ
)
てて時計を見誤って約束の五時半より一時間早くこの家を訪問した次第である。何という
粗忽者
(
そこつもの
)
であろう。
日蔭の街
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
粗忽者
(
そこつもの
)
めが、転ンだらなぜその通り申し立て、もしまた、膝に怪我でもしたら、医者の
診立書
(
みたてがき
)
をも添えて、申し出ないか。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
粗忽者
(
そこつもの
)
共よ喃。みい。油ではないまるで水じゃ。
納戸
(
なんど
)
の者共が
粗相
(
そそう
)
致して水を差したであろう。取り替えさせい」
老中の眼鏡
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
さて昨日は殿様に御無理を願い早速お
聞済
(
きゝず
)
み下さいましたが、
高
(
たか
)
は
寡
(
すく
)
なし娘は
不束
(
ふつゝか
)
なり、
舅
(
しゅうと
)
は知っての通りの
粗忽者
(
そこつもの
)
、実に
何
(
なん
)
と云って取る所はないだろうが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
心ならずも孝助は立ち退いていって
粗忽者
(
そこつもの
)
の養父相川新五兵衛に逐一を物語る。
我が円朝研究:「怪談牡丹灯籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
▼ もっと見る
「この
粗忽者
(
そこつもの
)
めがと、私は
御勘気
(
ごかんき
)
を蒙りたいのですが……」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
苅田久之進
(
かりたきゅうのしん
)
は
粗忽者
(
そこつもの
)
という評判である。
粗忽評判記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
甘
(
あま
)
しと云はば、かの
粗忽者
(
そこつもの
)
そぞろごと
(旧字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
文「
私
(
わし
)
は本所の業平橋にいる浪島文治郎と云う至って
粗忽者
(
そこつもの
)
、此の
後
(
ご
)
とも御別懇に願います」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いや、ふたりとも、
粗忽者
(
そこつもの
)
ですから」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“粗忽者”の解説
『粗忽者:あるいはへまのしつづけ』(そこつもの、仏語原題: ''L'Étourdi ou les Contretemps'' )は、モリエールの戯曲。最初の喜劇作品。1655年発表。初演月日不明。
(出典:Wikipedia)
粗
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
忽
漢検準1級
部首:⼼
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“粗忽”で始まる語句
粗忽
粗忽千万
粗忽家
粗忽屋