笠原かさはら)” の例文
今年の元旦の『大阪朝日』に笠原かさはら医学博士が前野良沢まえのりょうたくとゲエテとの事を書かれた美しい一文を読むと、良沢が明和八年四月四日に千住せんじゅ骨ヶ原こつがはら杉田玄白すぎたげんぱく中川淳庵なかがわじゅんあんと、婦人の死屍ししの解剖に立会い
新婦人協会の請願運動 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
今はなくなりましたが美濃の笠原かさはらあたりの窯址かまあとから出る雑器を見ると、「織部」も「志野」も趣味の犠牲ではなかった時代のあることを語ります。いつでも本筋の仕事を追うべきではないでしょうか。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
のがれさせたく思ひ此上は家老方へ御なげき申より外なしと豫々かね/″\心掛居ける中或日あるひ本多家の長臣ちやうしん都築外記つゞきげき中村主計かずへ用人笠原かさはら常右衞門の三人が相良さがら用達ようたし町人織田おだ七兵衞が下淀川しもよどがは村の下屋敷しもやしきへ參られ終日しゆうじつ饗應きやうおうになる由を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
還羅鷄籠とうまるかごに乘せ徒目附かちめつけ足輕あしがる目附等警固けいごなし其の外松本理左衞門黒崎又左衞門市田いちだ武助栗坂くりさか藤兵衞など吟味ぎんみ掛の役人いづれ駕籠かご打乘うちのり又九郎兵衞夫婦村役人共大勢付そひ本多家用人笠原かさはら常右衞門惣取締として江戸表へ出立なしたりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申付置やが與力よりき笠原かさはらは引取けり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)