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端手
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はした
ふりがな文庫
“
端手
(
はした
)” の例文
お政は始終顔を
皺
(
しか
)
めていて口も
碌々
(
ろくろく
)
聞かず、文三もその通り。独りお勢
而已
(
のみ
)
はソワソワしていて更らに
沈着
(
おちつ
)
かず、
端手
(
はした
)
なく
囀
(
さえず
)
ッて
他愛
(
たわい
)
もなく笑う。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
奥の間の障子を開けて見ると、果して昇が
遊
(
あそび
)
に来ていた。しかも
傲然
(
ごうぜん
)
と
火鉢
(
ひばち
)
の
側
(
かたわら
)
に
大胡坐
(
おおあぐら
)
をかいていた。その
傍
(
そば
)
にお勢がベッタリ坐ッて、何かツベコベと
端手
(
はした
)
なく
囀
(
さえず
)
ッていた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
というのは聞慣れた
小女
(
ちび
)
の声で、然う言棄てて例の通り
端手
(
はした
)
なくバタバタと
引返
(
ひッかえ
)
して行く。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
障子が
端手
(
はした
)
なくガラリと
開
(
あ
)
いたから、ヒョイと
面
(
かお
)
を
挙
(
あげ
)
ると、白い若い女の顔——とだけで、其以上の細かい処は分らなかったが、何しろ
先刻
(
さっき
)
取次に出たのとは違う白い若い女の顔と
衝着
(
ぶつか
)
った。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“端”で始まる語句
端
端折
端書
端緒
端唄
端然
端近
端々
端居
端倪