立状たちざま)” の例文
りやくしてまをすのですが、其處そこ案内あんないもなく、づか/\とはひつてて、立状たちざま一寸ちよつとわたし尻目しりめにかけて、ひだりについた一にんがあります——山伏やまぶしか、隱者いんじやか、とおも風采ふうさいで、ものの鷹揚おうやう
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
立状たちざまにちょっと私を尻目にかけて、炉の左の座についた一にんがあります——山伏か、隠者か、と思う風采ふうさいで、ものの鷹揚おうような、悪く言えば傲慢ごうまんな、下手がに描いた、奥州めぐりの水戸の黄門といった
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)