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硝子玉
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ガラスだま
ふりがな文庫
“
硝子玉
(
ガラスだま
)” の例文
骸骨
(
コツ
)
を渋紙で
貼
(
は
)
り固めてワニスで塗り上げたような黒光りする
凸額
(
おでこ
)
の奥に、
硝子玉
(
ガラスだま
)
じみたギラギラする
眼球
(
めだま
)
が
二個
(
ふたつ
)
コビリ付いている。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
立ち
断
(
き
)
るように吉良兵曹長はさけんだ。獣のさけぶような声であった。
硝子玉
(
ガラスだま
)
のように気味悪く光る瞳を、真正面に私に
据
(
す
)
えた。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
していたのに俄かに
硬
(
かた
)
く死んだようになってその眼もすっかり黒い
硝子玉
(
ガラスだま
)
か何かになってしまいいつまでたっても四十雀ばかり見ているのです。
黄いろのトマト
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「そら
今度
(
こんだ
)
こそ雪子の勝だ」と云って愉快そうに
綺麗
(
きれい
)
な歯を
露
(
あら
)
わした。子供の
膝
(
ひざ
)
の
傍
(
そば
)
には白だの赤だの
藍
(
あい
)
だのの
硝子玉
(
ガラスだま
)
がたくさんあった。主人は
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし今度の訪問で、ひどく驚いたことは、発掘品の中に、
硝子玉
(
ガラスだま
)
が七、八個あったことである。
あすへの話題
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
▼ もっと見る
エミリイの
硝子玉
(
ガラスだま
)
の眼や、不服もなさそうな顔付を見ると、セエラは急にむかむかして来ました。
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
俄成金
(
にわかなりきん
)
は時に方図もない札びらを切り、千金のダイヤも
硝子玉
(
ガラスだま
)
ほどにも光を放たないのであった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
城太郎の眼は、
硝子玉
(
ガラスだま
)
のように曇って、武蔵の顔をぼうと見上げている。今朝、鬼女の笑い
仮面
(
めん
)
を両手にあげて、嬉々と逃げまわっていた子供の眼と一つものとは思えないほど静かな
瞼
(
まぶた
)
である。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
硝
常用漢字
中学
部首:⽯
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
“硝子”で始まる語句
硝子
硝子戸
硝子窓
硝子扉
硝子越
硝子杯
硝子張
硝子盃
硝子壜
硝子障子