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石積
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こくづみ
手が、砂地に
引上げてある難破船の、
纔かにその形を
留めて居る、三十
石積と見覚えのある、その
舷にかかって、五寸釘をヒヤヒヤと
掴んで、また
身震をした。
四条から五条の
磧に三十
石積、五十石積と云うように積んで、それを片っ端から
転がした。
この
疲曳の
盲者を
誰とか
為す! 若い時には
銭屋五兵衛の
抱で、年中千五百
石積を家として、荒海を
漕廻していた
曲者なのだ。新潟から直江津ね、佐渡
辺は
持場であッたそうだ。