睨付ねめつけ)” の例文
むき出して九助を發打はつた睨付ねめつけコリヤ/\其方は只今御重役の一言にのさばり若や命も助るかと未練みれんにも今となりて諄言よまひごと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あらふ樣子なれどもくらき夜なれば確とも知れずさむさはさむし足早に路次口へ來て戸をたゝくに家主勘兵衞は口小言くちこごとたら/\立出たちいで今夜こんやは常よりも遲かりしぞ以後はちと早く歸る樣に致されよと睨付ねめつけて木戸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
のがれんとする共われなんぞ左樣の舌頭ぜつとうあざむかれんや併し夫には何か證據しようこでも有て左樣には申すかもし當座たうざの出たらめなれば思ひしらすと睨付ねめつければ吉兵衞莞爾につこと打笑ひ其方共のうたがひも理なきにあらず先づ是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)