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眉色
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びしょく
ふりがな文庫
“
眉色
(
びしょく
)” の例文
三名はさっと
眉色
(
びしょく
)
を変えた。わけて伝五は唇のあたりの筋をひっ吊るように
顫
(
ふる
)
わせて、つとその膝へつめ寄った。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、その兄が、酒興ではなく、大勢のまえで、こう苦悶するのを見、何でわれわれに否やがあろう、と一せいに、兄の恋を励ますような
眉色
(
びしょく
)
をたたえた。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さして
眉色
(
びしょく
)
もうごかさない半兵衛
重治
(
しげはる
)
も、いまは子どもの首一つ求めて、それに
適
(
かな
)
う領下の者の子を見かけても、どうしても斬って帰ることができなかった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戴宗の報告を聞きすました満座の
眉色
(
びしょく
)
は、一瞬、しいんと恩人の受難を
傷
(
いた
)
み、また
鬱々
(
うつうつ
)
たる義憤に燃えた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どこやら自嘲をふくむようなご
眉色
(
びしょく
)
の下に、広縁へ出、そのままずかずか車寄せの上に姿を見せられた。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
しかし
短檠
(
たんけい
)
の光に照らされたその
風貌
(
ふうぼう
)
をみるに、色こそ
雨露
(
うろ
)
にさらされて
下人
(
げにん
)
のごとく日にやけているが、
双眸
(
そうぼう
)
らんとして人を
射
(
い
)
るの光があり、
眉色
(
びしょく
)
うるしのごとく
濃
(
こ
)
く
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
じつは高氏も、不用意に見せた
眉色
(
びしょく
)
の捨て場に困っていた
機
(
しお
)
である。すぐ
面
(
おもて
)
をやわらげて
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やや憤然たる
眉色
(
びしょく
)
さえ見せて
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
眉
常用漢字
中学
部首:⽬
9画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“眉”で始まる語句
眉
眉間
眉毛
眉目
眉宇
眉深
眉根
眉唾
眉山
眉間尺