相応かなり)” の例文
旧字:相應
御影みかげに住んでゐる男が、国元に相応かなり田畑でんばたを持つてゐるので、小作米の揚つたのを汽車で送らせて、御影の家でたくはへてゐるのがある。
さういふ所から和尚は色々な展覧会で自分がいて呉れた山水が相応かなり高い値段で売物になつてゐるのを見る事がよくある。
一生に三度恋をして、そのうち二度まではよそうちの女中を相手だつたといふから、相応かなりだらしのなかつた男に相違ない。
アメリカにオテイス・スキンナアといふ聞えた俳優やくしやが居る。浪漫的ロマンチツクな芸風で、倫敦ロンドン巴里パリー伯林ベルリンなどで興行した時も、相応かなりな評判を取つたものだ。
如何いかゞでげせう、これでも先生方のお気には召しますまいかな、あつしとしては相応かなり趣向もこらした積りなんでげすが……」
この人はくから書をかいたり、詩をんだりして居たさうだが、ほかの方面にも相応かなり早熟だつたものと見える。
南地みなみ相応かなり青楼ちややがある。