相分あいわか)” の例文
其の儀は、とかくに申しまするが、如何いかがか、いずれとも相分あいわかりませぬ。此の公園のづツと奥に、真暗まっくら巌窟いわやの中に、一ヶ処清水しみずく井戸がござります。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
開闢かいびゃく以来今日に至るまで世界中の事相じそうるに、各種の人民相分あいわかれて一群を成し、その一群中に言語文字を共にし、歴史口碑こうひを共にし、婚姻こんいん相通じ、交際相親しみ、飲食衣服の物
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
地球面の人類、その数億のみならず、山海さんかい天然てんねん境界きょうかいへだてられて、各処かくしょに群を成し各処に相分あいわかるるは止むを得ずといえども、各処におのおの衣食の富源ふげんあれば、これによりて生活をぐべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「いまはじめて相分あいわかった。——些少ちとじゃがりょうを取らせよう。」
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)