皺嗄しやが)” の例文
皺嗄しやがれたほとん聴取きゝとれないほどこゑで、うたふのが何處どこともなくきこえた。わたしおもはずすこあゆみゆるくしてみゝかたむけた。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
それでもいくらかはね運動うんどうにぶつてるのかはるのやうではなくひく徘徊さまようて皺嗄しやがれたのどらしてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ビユウ/\うなり初めてからといふものは、死滅を宣伝する皺嗄しやがれ声が、森の方々から走つて、鋸や規尺を持つて入り込むものが、毎日えて、森の中でも目ぼしい木は
亡びゆく森 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)