“皈(かへる)” の例文
地気天に上騰(のぼり)形(かたち)を為(なし)て雨○雪○霰(あられ)○霙(みぞれ)○雹(ひよう)となれども、温気(あたゝかなるき)をうくれば水となる。水は地の全体(ぜんたい)なれば元(もと)の地に皈(かへる)なり。
不可也(いや/\)二人とまりなば両親(おやたち)案(あんじ)給はん、われは皈(かへる)べしなど、はなしの間(うち)児(こ)の啼(なく)に乳房(ちぶさ)くゝませつゝうちつれて道をいそぎ美佐嶋(みさしま)といふ原中に到(いたり)し時
愕然(びつくり)して胷(むね)も裂(さけ)るやう也しが逃(にげる)に道なく、とても命の期(きは)なり死(しぬ)も生(いきる)も神仏にまかすべしと覚悟(かくご)をきはめ、いかに熊どの我(わし)は薪(たきゞ)とりに来り谷へ落(おち)たるもの也、皈(かへる)には道がなく生(いき)て居(をる)には喰(くひ)物がなし