登時そのとき)” の例文
伏して望むらくは、諸僧徒の凶濫なるものあらば、登時そのときに追捕し、度縁戒牒を返進せしめ、即ち俗服を著せ、本役に返し附けしめん。
登時そのとき大岡忠相ぬし再度ふたゝび元益に向ひて云やう其方親子おやこは庄兵衞の殺されたるより其のかたきうつくれよと願ひ出たるをり武左衞門親子おやこの者はまさしく庄兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
繩附なはつきまゝにて其所へ引出せば此方は見やりて思ひ掛ずと驚くのほか言葉ことばなし登時そのとき忠相ぬし一同に向ひ山田元益母勝のうつたへに依て家主庄兵衞をころしたる曲者くせもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
變更へんがへするとは物の不思議と思つてゐたが此咄このはなしでやう/\もとわかつたり然ども醫師といふ奴が態々わざ/\彼所かしこへ行しうへあらぬことさへならべしはどうかんがへても合點がてんゆかずモシ小僧どん其醫師の年齡としごろ恰好かつかうその他に是ぞと云ふ目印はハイ登時そのとき吾儕わたしは家にゐたゆゑお茶も出たり話にも聞惚きゝほれよく/\見ましたが年の頃は二十七八まる顏にして色黒くはな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)