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狐拳
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きつねけん
ふりがな文庫
“
狐拳
(
きつねけん
)” の例文
と
殊更
(
ことさら
)
強く聞きかえした。向きあうと、かならずこういう
形
(
かたち
)
になる夫婦なのである。主水は
狐拳
(
きつねけん
)
でもしているようだと思うことがある。
鈴木主水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
若殿と二人で夜おそくまで、宿の女中にたわむれて
賭事
(
かけごと
)
やら
狐拳
(
きつねけん
)
やら
双六
(
すごろく
)
やら、いやらしく忍び笑いして打興じて、式部は
流石
(
さすが
)
に見るに見兼ね
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
それにあの晩六助と勘次は、親分の鐘五郎を送つて部屋の入口まで來たことは確かだが、そこで親分と別れてもとの席へ歸つたのは、喜太郎も見てゐる——それからは
狐拳
(
きつねけん
)
の曲飮みだ
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もう冬の寒い時だったので、
狐拳
(
きつねけん
)
で負けるたびに、帯留め、帯揚げ、帯と一枚々々
剥
(
は
)
がされ、次ぎには罰杯のコップ酒を
強
(
し
)
いられ、正体もなくへとへとに酔って帰ったことがあったが
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
これによって三囲堤の下にあった
葛西太郎
(
かさいたろう
)
という有名な料理屋は
三下
(
さんさが
)
りの俗謡に、「夕立や田をみめぐりの神ならば、葛西太郎の洗鯉、ささがかうじて
狐拳
(
きつねけん
)
。」と
唱
(
うた
)
われていたほどであったのが
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
あれ、あの
手
(
て
)
も
真赤
(
まつか
)
な
狐拳
(
きつねけん
)
!
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鏡に向って
両肌
(
もろはだ
)
を脱ぎ
角力取
(
すもうと
)
りが
狐拳
(
きつねけん
)
でもしているような
恰好
(
かっこう
)
でやっさもっさおしろいをぬたくって、化物のようになり、われとわが顔にあいそをつかしてめそめそ泣き出し、お針のお六は
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「六助と勘次——あの二人の裏切り野郎は、
狐拳
(
きつねけん
)
で飮んでゐましたよ」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
気
(
き
)
まぐれな
狐拳
(
きつねけん
)
。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「六助と勘次——あの二人の裏切り野郎は、
狐拳
(
きつねけん
)
で飲んでいましたよ」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「勘次と
狐拳
(
きつねけん
)
で飮んでゐましたよ」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「勘次と
狐拳
(
きつねけん
)
で飲んでいましたよ」
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“狐拳”の解説
狐拳(きつねけん)は、じゃんけんなどと類似の、狐・猟師・庄屋の三すくみの関係を用いた拳遊びの一種である。藤八拳・東八拳(とうはちけん)、庄屋拳(しょうやけん)、在郷拳(ざいきょうけん)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
狐
漢検準1級
部首:⽝
9画
拳
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“狐”で始まる語句
狐
狐狸
狐疑
狐火
狐憑
狐格子
狐色
狐狗狸
狐鼠々々
狐鼠狐鼠